日本初の映画ファンド
これから先、企業収益以外のものを投資対象とする金融商品が発売されてくるでしょう。今回は、映画の興行収入を投資対象としたファンドについて調べてみました。
■日本初の映画ファンド 忍-SHINOBI-
このファンドの具体的な仕組みはどのようなものなのか?これは、小難しく考える必要もなく、制作費を個人投資家から集めて映画を作り、その収益を分配するというものです。つまり、投資対象を企業収益ではなく映画の興行収入にしただけで、株式や投資信託となんら変わりはないのです。
ちなみに、今回のファンドは日本初のものですがヨーロッパや韓国ではすでに普及している投資商品のようです。
■実際の採算ラインは?
映画のCMを見れば、「全米NO1ヒット」とか「○○を超えた」などインパクトのある宣伝を行っています。だから、全ての映画がヒットしているかのような錯覚を起こし、実際にはどの程度の売り上げになっているのかは分かりにくいですよね。
そこで、映画の興行収入がいくらになれば投資利益を得られるのか?1つのシュミレーションを紹介します。
例)10万円を投資した場合の分配金シュミレーション
商品タイプ 元本60%確保型 元本90%確保型
100億円 23万2025円 13万3006円
90億円 21万5985円 12万8996円
85億円 20万7965円 12万6991円
80億円 19万9945円 12万4986円
70億円 18万3905円 12万0976円
60億円 16万7865円 11万6966円
50億円 15万1825円 11万2956円
40億円 13万5785円 10万8946円
30億円 11万9745円 10万4936円
20億円 10万1405円 10万0351円
15億円 9万1085円 9万7771円
10億円 8万0765円 9万5196円
5億円 7万0445円 9万2611円
0円 6万0125円 9万0031円
このデータをもとに考えると、どちらのタイプの商品を購入しても興行収入20億円が損益の分岐点になるようです。しかし、興行収入20億円といってもこれまたピンときません。
そこで、昨年の邦画の興行収入を少し紹介します。
1位 ハウルの動く城 ・・・> 200億円以上
2位 世界の中心で、愛をさけぶ ・・・> 85億円
3位 いま、会いにゆきます ・・・> 47億円
これがベスト3です。ちなみに、10位の半落ちは18.5億円となっています。このデータを見ると微妙ですね、昨年は日本映画の当たり年とも言われるくらい大ヒット映画が多かったんですよ!それなのにもかかわらず、8位のスウィングガールズが損益分岐点のやや上にいるんです。つまり、本物の大ヒットでなければリターンを得ることはできないと考えても間違いないでしょう。
■映画ファンドの魅力
簡単にお話してきましたが、現状ではまだまだ収益を得るのは難しそうです。しかし、この映画ファンドには通常の金融商品と違い「夢」があると思いませんか?自分の応援する俳優や監督の作品制作費を出し合うのですから。
また、企業に比べて一般の方が投資判断しやすいのも魅力でしょう。出演者やストーリーを考えてヒットするかしないかは、企業の商品よりかは予想しやすいと思います。こんなファンドがたくさん発売されるようになると、日本映画もどんどん発展してゆきますしね。
余談ですが、プロスポーツ選手へ投資するファンドはないんですかね?第2のイチローを発掘せよ!!みたいな。資金獲得に喘ぐプロスポーツ選手の助けにもなりますし、夢を買っているという点では宝くじよりも優れたものになると思います・・・ただし、投資ではなく投機になってしまいそうですが。
最後に、今回の映画ファンドには株主優待のような特典があります。これは、投資額によって異なりますが、特別試写会の招待券から出演者のサイン入り生写真、映画本編へ名前のクレジット表記などです。私的には株主優待ともども興味がありませんが、好きな人にはありがたいサービスですね。
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